Lazuriteの無線プロトコル


1. Lazuriteの無線プロトコル

Lazuriteでは無線通信規格のIEEE802.15.4eで無線通信を行います。無線プロトコルの詳細はこちら(IEEE802.15.4eについて)をご覧ください。この無線プロトコルは、ZigbeeやWi-SUN等でも使用されているのですが、それらの無線通信規格ではIEEE802.15.4eの上位に6lowPan、TCP、UDP、セキュリティ、デバイス認証などの仕組みをのせた複雑なプロトコルになっています。一方、Lazuriteではその中で最もシンプルなMACレイヤのみで送受信を行っています。

2. Lazuriteの無線プロトコルの長所

Lazuriteは電池で長時間、無線を使用したいというニーズに応えるため、最もベーシックなIEEE802.15.4eのプロトコルのみで通信をしています。

1. 接続台数は無制限

無線プロトコル上での接続台数には制限がありません。受信時にはこちら(IEEE802.15.4eについて)に記載されているデータフォーマットでデータを受信します。送信機のアドレスは、コーディネータや親機によって割り振られたアドレスではなく、デバイスに内蔵されているMACアドレスが割り振られます。即ち、接続できる無線の台数は無制限という事になります。

2. 低消費電力

1パケットのみで送受信が可能なため、低消費電力で無線通信を行うことが出来ます。送信機や受信機間での認証、ネゴシエーションなどの処理は発生しません。送信時にペイロードを入力すると、Lazuriteの無線ソフトウエア内部で無線プロトコルのページに記載されているIEEE802.15.4eに基づくデータフォーマットを生成し、受信機に無線で送信します。その時、ACKを有効にしておけば、受信機からの送達確認も受け取ることが出来ます。

3. Lazuriteの無線プロトコルの短所

1. 相互接続性

ZigbeeやWi-SUN等では認証を取ったデバイス間での通信が担保されていますが、Lazuriteではそれらのプロトコルを受け取ることが出来ません。