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らずらいと姫の挑戦日記(第28回)~プリント基板について~

2016-11-08

前回、簡単に設計できたプリント基板について、今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。

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プリント基板とは?

プリント基板は、PCB(printed circuit board)とも呼ばれています。様々な電子機器に搭載されいて、一般的には緑色の基板で作られているのですが、LAZURITEでは青色の基板になっています。プリント基板は、基板や配線、電極が多層になっているので、その構造についてまずは学んでみたいと思います。

2層プリント基板の断面図

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基板を中心として、表(部品面)裏(半田面)にそれぞれ配線→レジスト(保護膜)→文字→半田、の順に層になっています。基板を介して上下に配線が通っていて、それを電気で繋いでいます。

上下の配線をつなぐドリル穴をスルーホールと言います。Lazuriteの基板を見るとこの通りになっています。
また、基板上には基板に乗せてはんだ付けされている表面実装部品と、ドリルで穴が空いていて挿入してから実装するリード部品が搭載されています。

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プリント基板が出来るまで

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①元の基板は両面に銅箔加工されていて、通電するようになっているそうです。
②基板をドリルで穴を開けます。
③穴を開けた面が通電していないので、全体に銅メッキ処理を行います。
④配線など、電気が通る必要のない不要な銅を取り除く作業をエッチングと呼ぶそうです。
⑤表裏全体に保護膜のようなものをつけるレジスト作業を行います。
⑥レジストの上に文字を印字します。
⑦最後に半田をふきつけて、プリント基板としては完成です!
⑧表面実装は、完成したPCBにクリーム半田を付けてから表面実装をする自動機で部品を実装します。
⑨リード部品は、表面実装が終わった後に、個別に半田付けをしていきます。

基板の構造と製造工程がわかったので、設計できる気がしてきました。

 

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