らずらいと姫の挑戦日記(第25回)~組込マイコンンとコンピュータの違い~
2016-10-18
今月開催されたCEATECで皆様からご質問を頂いたことを記事にまとめてみます。今回は組込マイコン(Lazurite SubGHz)とコンピュータ(RasberryPi)の違い
です。見た目は似ている2台ですが、どんな事に使えて、どんな特長があるのでしょうか。
特長
組込マイコン(LazuriteSubGHz)
- 小さい
- 電池で長持ち
- 機能限定
コンピュータ(RaspberryPi)
- 色々できる
- 電池消費が大きい
この特長を生かすためには、組込マイコン特有の『知識』と『ノウハウ』が必要ですね。
なので、『知識』と『ノウハウ』を勉強したいと思います♪
コンピュータとの差異点
組込マイコンはプログラムROM,RAMが小さい
- ROM→命令の数(できる仕事)
- RAM→扱えるデータの量
組込マイコン
組込マイコンはいろいろ制限があるものの、コンパクトで電池が長持ちします。。
コンピュータ
コンピュータはメモリが大容量で色々出来るけれど、たくさんのエネルギーを使用するので大きなバッテリーが必要です。
ノウハウ
①一瞬だけ働いて、仕事が終わったら休むことで電池長持ち!!
コンピュータは常に働いているのに対して、組込マイコンは仕事をしていない時にこまめに休ませることで電池を長持ちさせているそうです。
組込マイコン(Lazuriteシリーズ)とコンピュータ(PaspberryPi)の消費電力を比べた表です。
コンピュータは色々な事が沢山出来ますが、その分消費電力も大きいことが解ります。一方、組込マイコンは消費電力が小さいという事が解りますが、その中でも特に停止中の消費電力が小さいことが解ります。(Lazurite920Jは本当に少しの電力しか使わないので驚きです!)
「一瞬だけ働いて、仕事が終わったら休む」とは、機能が限定されるけど、電池を長持ちさせるための大切な方法ですね。
Lazuriteには、停止中の状態にすることが出来る関数が2つあるそうです。
sleep関数
サンプルプログラム「Welcome_SubGHz」で使用されています。
wait_event(flag)
サンプルプログラム「Welcome_SubGHz2」で使用されています。
2つとも、働いていない時は休んでいるので、電池が長持ちするのですね。
sleep関数は休む時間が10秒なのに対して、wait_event関数は起こされてから次に起こされるまでが10秒なので、wait_event関数を使ったほうが時間が正確ということです。
また、delay関数やdelayMicroSeconds関数では休まないそうです。
次回は、ノウハウ②メモリについてをお届けする予定です♪