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Lazuriteの応用製品紹介

2015-12-11

こんにちは。Lazuriteの開発者1号です。

12月7日-8日の2日間、岐阜県本栖市の根尾で開催されたIoT Boot Campに参加しました。

人口が減少している辺境の地をIoTで支えていこうというテーマで約15名が集まり、現地の視察をしたり、実際にIoTデバイスの開発を行ったりしました。その様子は別途紹介を行います。

今回は、IoT Boot CampでLazuriteを使用した2つのシステムが動作しているのを見せていただいたので、それを紹介したいと思います。その二つは偶然にも害獣対策グッズに応用されていました。

まず一つ目は、株式会社電算システム 様がLazuriteを使って作って下さった『くくりわな』です。

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『くくりわな』とは、害獣が仕掛けを踏むと縄がしまって手足が抜けなくなる罠です。通常、縄は1本でそれが木に縛り付けてあるので逃げることが出来ずに捕獲することが出来るのですが、このシステムはもう一本縄がついており、その先に磁石がついています。磁石はLazurite Sub-GHzとリードスイッチが入った装置についています。害獣が暴れて磁石がリードスイッチから離れると、それを検出してLazurite Sub-GHzがゲートウェイに害獣が捕獲されたという通知を行います。

もう一つは、一緒にIoT Boot Campに参加した方がLazuriteを使って作って下さった『箱わな』です。こちらは、『箱わな』のゲージの入り口にLazurite Sub-GHzが設置してあります。
害獣が『わな』にかかりゲージの入り口が閉まるとLazurite Sub-GHzが無線を飛ばして害獣が罠にかかったことを知らせてくれるという仕組みです。詳細はこちらをご覧ください。

IoT Boot Campで現地の方々から聞いた話では、人口減少に伴い狩猟免許を持った方が減少するだけでなく、高齢化も進んで捕獲量が減少し被害が深刻化しているそうです。

農家の方が作物を出荷しようと思うちょうど良いときに害獣が作物を荒らしてしまうだけでなく、人里まで降りてきた害獣は人も傷つける可能性があり危険だそうです。だったら「わな」を増やせば良いじゃないかと思いますが、仕掛けた「わな」は猟師の方が毎日見回りに行かなくてはいけないため、簡単に増やすことも出来ないそうです。今回のシステムは、害獣が捕獲されたことを無線で知らせてくれるシステムなので、猟師の方の負担が減ります。

最終的に動物も人間も「生態系の維持」ができて共存できるようになると良いですね!

以上、今回はLazuriteが生活に役立つIoTデバイスに活用されようとしている事例を紹介させていただきました。