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らずらいと姫の挑戦日記(第31回)~プリント基板見積もりまで♪~

2016-11-30

Board(図面)作成は、第27回の記事の通りなので省略して、DRC(デザインルールチェック)とガーバーデータ作成、そして実際に見積もりをとってみました♪

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前回までに作成したボードデータからプリント基板を製造するために

  1. DRC(デザインルールチェック)を行う。
  2. garber(ガーバー)データを作成する。
  3. ガーバーデータを画像で確認
  4. プリント基板を発注する。

を行って見たいと思います。今回はユニクラフトさん(http://unicraft-jp.com/)に発注してみました。

1.DRC(デザインルールチェック)を行う。

DRCは配線の間隔やサイズなど、このプリント基板に対しての規定をクリアしているかどうかをチェックしてくれる機能です。たとえば、配線がかぶってしまったり、製造上不可能な事をしてしまったりしないように確認をしてくれる機能です。Lazuriteの開発者1号は、外周に近いところに配線を置いてしまって「カッターで基板を分離する時に配線も切れちゃった(泣)」という経験があるそうなので、基板にあったデザインルールを使用するのがベストだそうです。

今回はこの投稿の最後に掲載しているルールをしました。精密な基板ではなく普通のプリント基板で使えるルールだそうです。

①DRCアイコンをクリック後、②Checkをクリックします。

このDRCにはルールがあります。使用するプリント基板などに応じてルールを変更する必要があるのですが、今回使用したDRCのルールは本投稿の最後を御覧ください。

drc4

drc5

③エラーの項目をクリックすると、④エラー箇所を表示してくれます。

drc6

今回は、自分でSMDのパッドを両面に置いて穴を空けた端子がエラーになってしまいますが、プリント基板のメーカに確認したところ問題ないとのことなので、approveを押して違反を承認していきます。

基本的には設計違反がなくなるようにプリント基板のデータを修正していきます。

2.ガーバーデータを作成する。

作成したデータをプリント基板のお店発注する場合、ガーバーデータという形式のファイルにして出さなければいけない、ということです。

CAM Jobsの中のgerber274.camが基板データ、excellon.camがドリル関係のガーバーデータを作成するファイルなのですが、基板データのほうはレイヤーを追加をしたgerb273_out_mtl.camを使用したいと思います。

(外形とメタルマスク用データを追加しました。)

①gerb274_out_mtl.camを開き、②Process Jobをクリックします。③excellon.camを開き、④Process Jobをクリックします。

gerb

gerb2 gerb3

レイヤー毎のデータが出来上がっていています。

gerb4

3.ガーバーデータを画像で確認

出来上がったガーバーデータを開いてみると、Text Fileでした。これを画像にしてくれるソフトをダウンロードして(ViewPlotというソフトを使用しました)、画像を確認します。

gerb5  gerb6

画像でレイヤーを確認できたので、これで発注をかければプリント基板が出来ます♪

4.プリント基板を発注する

プリント基板を安く作ってくれる『ユニクラフト株式会社』のサイトから見積もりをとってみました。
サイトはこちらです。→http://unicraft-jp.com/

今回出た見積もりがこちらです!

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おおっ、お小遣いでプリント基板ができそうなレベルです。

このまま、ユーザ登録をして、ガーバーデータのファイル名をユニクラフトさんのホームページに書かれているのに変更してデータを送るとPCBを制作していただけるとのことです。さて、無事に動作するでしょうか…ドキドキしますね。

5.今回使用したファイル

今回使用したeagleの設計基準などはこちらになります

・kpl_2_layer.dru   DRCルールファイル
・gerb274x[2L]_SOL_SILK.cam   ガーバーデータを生成したファイル
・excellon.cam   ドリルデータを生成するファイル

6.最後に

プリント基板の構造を理解してしまえば、あとはそれをCADで入力しているだけなのでスムーズに理解することができました!!ツールも無料でダウンロードできますし、ぜひ皆さんもハードウエアを作ってみてくださいね。

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