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CTセンサを使用して工作機械の稼働率をモニタリングする

2017-07-26

CTセンサを使用して工作機械の稼働率をモニタリングする方法の技術解説です。

CTセンサで稼働率をモニタリングできる理由

工作機械の主軸モータ(三相モータ)にCTセンサ(電流センサ)を取り付けて、電流値を取得します。

1   CTセンサ用 端末ボックスを設置

3   主軸モーターのケーブルにCTセンサを装着

その電流値から、以下のように判断をすることが出来ます。

  • 主軸モータが回っている →電流が流れている
  • 主軸モータが停止している →電流が流れていない

稼働率1

また、稼働率は次の計算式で算出することが出来ます。
数式1

CTセンサシールドは常時値を測定し続けることができないため、次の計算式で稼働率を計算します。
数式2

Lazuriteで実現する方法

Lazuriteで実現をするためには次のユニットを使用します。

品名 画像
Lazurite SubGHz Lazurite SubGHz
CT sensor shield CT Sensor Shield
[Raspberry Pi] IMG_3884
Lazurite Pi Gateway Lazurite Pi Gateway

稼働率を表示するためのLazurite SubGHzのプログラム書き込みやRaspberry Piのプログラムはこちらを御覧ください。

この中で、稼働率 = capacityの計算は、lazurite-calcuraterのノードで行っています。lazurite-calcuraterのノードは次の設定画面になっています。

calcuratorノードの画像

これらのパラメータは次のような役割を持っています。

パラメータ 説明
mode capacity = 稼働率のモードに設定してください
min 設定した値より小さい値を無視します。即ち設定値より小さい値は稼働していないと判断します。最小値の設定を有効にするときは、enableのチェックボックスを有効にしてください。
max 設定した値より大きな値を無視します。即ち設定値より大きな値は稼働していないと判断します。最大値の設定を有効にするときは、enableのチェックボックスを有効にしてください。
refresh 値をリセットする時間を指定します。例えば、dayを指定すると、Raspberry Piの時計の日付が変わった時に稼働率のカウント数が0になります。

このようにLazuriteではプログラムを書かなくても稼働率を計算して表示することが出来ます。是非、ご活用ください。